テザー社が目論む仮想現実世界の支配を考える

※このニュースはWCL会員様向けのうち、1本分を投資歴15年以上の筆者独自視点で再編集しております。

ステーブルコインのテザー、Nearネットワークでの発行開始|2022年9月13日配信分

ステーブルコインのテザー、Nearネットワークでの発行開始

ステーブルコイン大手のテザー社が、Nearネットワーク上でUSDTの発行を開始したと発表しました。

これにより、テザーが利用できる11番目のブロックチェーンになるようです。

テザーの特徴としては米ドルのレートと全く同じ動きを目指しており、現にほとんど同一の動きをしています。

実際に暗号通貨としての時価総額ランキングはビットコイン、イーサリアムについで3位ということで、高い存在感がうかがえます。

拡大する影響力の意図するところ

さて、そんなテザーが影響力を高めている現在、彼らの意図しているものはなんなのかわかりますか?

簡単に考えれば影響力はそのまま、その場の支配力に繋がります。

つまり、現実世界での米ドルの影響力のように。

現実世界での米ドルの流通量は素晴らしく、自国通貨よりも信用性が高い国まであります。

ゆえに、誤解を恐れずに言えば、テザー社はそれを真似し、ネットワーク上における支配を企んでいるということでしょう。

別にそれは悪い意味で言っているのではなく、シェアの維持と、拡大という意味にも捉えられます。

シェアの拡大のその先は

突然ですけれど、ハンバーガーと言えば思いつく会社はどこですか?

ぱっと思いつくのは、若者に大人気なマクドナルドでしょうね。(ちなみに筆者はモス派です

そしてなによりマクドナルドは、100以上の国と地域に約40000店も超えるほど、世界中に広がっています。

これはつまり世界中どこに行ってもマックが食べられる、ということですね。

テザー社が目論むのは、そんなマクドナルド社のように、ネットワーク上どこに行っても、テザーが使える環境が作りたい。

決済通貨として、ありとあらゆるサービスで利用してもらいたい、そういう意図も含んでいると推測できます。

テザー社の信用性に疑問が…

そんなネットワーク全体の支配を企むテザーですが、怪しいうわさが付きまといます。

調べれば調べるほど怪しげになっていきますが、これに関しては話が長くなるのでうやむやにしておきます笑

そもそも、テザーは本当に通貨の価値の担保ができているのか?

一応価値の裏打ちとして、テザーの発行額と同じ分だけリアルマネーを保有しているようです。

しかし法定通貨ではなく、金融商品でもないため、何の保証もありません。

例えば銀行口座のような、預金保険などもないという訳です。

だからこそ、何かトラブルが起きた際、泣き寝入りになる可能性が十分にあるシロモノと言えます。

おわりに

今後、ますますテザー社発行のUSDTはこの界隈で幅を利かせていくことでしょう。

けれどそれは、我々使用者にとって、本当にいい事なのかどうかはわかりません。

結局は他人が言っている言葉を、どこまで信用するかは自分次第…ということですね。

ただ、そう言ってしまうと何もかも手を出せなくなってしまうので、リスクは理解しつつも、リスク分散という意味では多少のお金を回してみてもいいのかもしれませんね。

なにより、日本円に対して米ドルが強い以上、円を持ち続けるよりは信用性は高いかもしれません。

少なくとも、筆者が発行するものよりは、信用性はあるでしょうし…


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