
※このニュースはWCL会員様向けのうち、1本分を投資歴15年以上の筆者独自視点で再編集しております。
米洗車チェーン、NFTで顧客増──中小企業にも広がるNFT|2022年9月20日配信分
非常に興味深いNFTの使い方ですね。
今回の米洗車チェーンの試みは、いわばコレクター要素の強いものになっていますけれど、それをうまく利用した結果の売り上げ増という訳です。
NFTの世界はいわばババ抜き大会の様相
今回のニュースに限らずですけれど、今までは投資色の強いNFTばかりでした。
それよりももっとコレクター寄りの、気軽に手に入れることができるけれどそれには条件があるようなもの(会員になる、特定の商品を買う、一定期間中にお店に訪れるなど)が今後増えてくるように筆者は考えています。
基本的にNFTは高額です。
これは平均年収が数百万円の人たちにとっての高額、という意味です。
そのような人たちにとっては、手に出せるシロモノではなく、もはやお金を持っている人たちだけが参加者のババ抜きゲーム大会のような世界が、今までのNFTです。
これは筆者個人の体感なのですが、正直な所NFTは全くと言っていいほど流行っていない印象です。
少なくとも一般的な認知度は皆無と言えます。
つまり、知っている人が少なすぎて(かつ敷居が高すぎて)流行っていないと感じてしまっています。
NFTの生かし方がこれからの世界問われてくる
けれどそんなNFTも、使い方次第では大化けに化けると思っています。
その一例が、今回の洗車サービス会社が起こしたムーブメントですかね。
この洗車サービスが発行しているNFT入手難易度は非常に簡単(来店するだけ)で、別段高い金額で買う必要がない。
各店舗ごとに違うNFTが手に入るから、それぞれに通いたくなる。
結果的に洗車サービスは利用するものの、その特典としてNFTがもらえるわけですから、割と気軽に集めることができますよね。
それが1つ〇万円ですとかだったら、絶対集める気が起きないと思うんです。
もちろんその先にある特典が魅力的だからというのもあるでしょうが、シンプルに集めやすいコレクターズアイテムだと言えるのでしょう。
もし筆者も車を持っていて、近所にそういったサービスを展開している所があれば、とりあえず行ってみたくなるものです。
つまり何が言いたいかというと、こういった誰もが身近にNFTを感じれるような、そしてそれが来店同期になるような試みが、今後問われてくるように思います。
そういった身近に手に入れやすいNFTが無数にある中で、スポット的に高額なNFTがあって…というのが、この市場を大きく広げるキーワードになるように思います。
そういった意味では、今はまだまだNFTの世界は未成熟と言えるわけですね。
NFTはその人を形作るアイデンティティーになるかも
そのうえで、最近筆者が思うことがあります。
それは、誰がどんなNFTをどれだけ持っているかでその人のアイデンティティーを証明するものになるのでは、と。
例えば牛丼屋が発行した期間限定NFTを持っていたら、ああこの人はあの時期、頻繁に牛丼屋に通ったんだなぁとわかります。
航空会社が発行した搭乗記念NFTを持っていたら、この人は飛行機に乗る回数が多いのかなぁとかが分かります。
例えば筆者だったら旅行が好きですから、世界を回った時に国や都市ごとに訪れたらもらえるNFTなんかがあったら、そりゃあもう集めたくなりますし、それが筆者自身を形作っているアイデンティティーになるわけです。
その人の趣味趣向がどんなNFTを持っているかで、本人と話さなくてもわかるわけですね。
それがわかることで、ファン同士が繋がりやすい世界も見えてきます。
おわりに
おそらくこれからの時代、広く浅くの世界は終わりを告げ、狭く深く好きなものを追求していくような、狭いコミュニティが無限大に増えて行くだろうと予想しています。
つまり誰もが知っている国民的スターというモノは消え、ある世界にとっては非常に有名だけれど、他では一切知られていない。
そういう世界になっていくのだろうと思います。
これはいわば、個の時代ともいうべきものなのかもしれません。
その人がその人たる証明を、持っているNFTで示していく時代になっていくかもしれないなと思うと、これはこれで面白そうな未来が待っていそうです。
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