
※このニュースはWCL会員様向けのうち、1本分を投資歴15年以上の筆者独自視点で再編集しております。
オープンシー、レイヤー2のアービトラムをサポート|2022年9月23日配信分
オープンシー、レイヤー2のアービトラムをサポート
仮想通貨取引の高速化、簡素化、低手数料化が求められる中、すでにイーサリアムのマージが完了したうえで、レイヤー2のアービトラムをサポートするとNFTマーケットプレイス最大手オープンシーが発表したようですね。
記事内にもあるように、イーサリアムの総取引高は圧倒的に低く、オープンシーがサポートすることにあまり価値が内容にも思われます。
とはいえ、そこには必ず何か意図があると考えると、見えてくるものもあります。
オープンシーが狙っているのはNFT市場の網羅性
イーサリアムの取引高が少ないアービトラムをオープンシーがサポートする理由はどんなものがあるでしょうか?
筆者が予想しているのは、NFTを取り扱っているマーケットプレイスなどと組むことで、NFT市場を広く網羅したいという意図があるのではないでしょうか。
今後のWeb3.0のカギを握るのは、NFT市場なのではないかと筆者は予想しています。
仮想通貨はそれらを手に入れるために使われる交換用の電子アイテムという立ち位置になるかなと思っております。
現実社会で言えば、NFTは身の回りにある机やPC、車や服、スーマートフォンなどの自分を形作るモノであり、仮想通貨は電子的な(または現実の物質的な)ものと交換できるお金という立ち位置ですね。
ゆえに、そういった小さなNFT関連の企業などをサポートすることで、この市場における優位性、網羅性を将来発揮できると考えられるのではないでしょうか。
また、小さなところだからこそ、自社の影響力を大きく与えられることもでき、言葉は悪いのですが、ある程度自分色に染めることもできるわけです。
これが大手だとそうはいきませんしね。
NFT市場の未来を予測した今回のアクション
世界的な市場調査会社MarketsandMarkets(マーケッツアンドマーケッツ)社の市場調査レポートによると、今後5年でNFT市場は30億米ドルから136億米ドルに成長すると予測されています。
こちらの記事によれば、その中でもNFTプラットフォームの市場シェアが一番大きくなると予想されています。
これを前提に考えるのならば、その市場の中でのシェア争いに勝つために、オープンシーの今回のアクションはとても意味があるものだと推測されます。
我々ユーザーにとっても、どのNFTプラットフォームを使うかは死活問題です。
なにしろそこには必ずと言っていいほど手数料問題が出てくるからですね。
ローソンチケットでしか売っていないチケットは、ローソンに行かざるを得ないのと一緒で、欲しいNFTが特定のプラットフォームでしか販売していないとしたら、渋々利用せざるを得ません。
当然高すぎる手数料は敬遠されますので注意が必要ですけれども。
おわりに
今のWeb3.0の世界は混沌な状態だと感じています。
全てが未完成で未成熟のこの世界において、先々を見越した動きが最近活発化してきているように感じます。
特に企業を中心としていることから、彼らが本腰を入れてこの世界の主導権を握りたいと考えてきている証左かもしれません。
時代の変化とともに、全く新しい世界が広がろうとしている今日。
その場に立ち会えている我々は、もしかすると人類史上類を見ない歴史的なシーンに遭遇しているのかもしれませんね…
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