
※このニュースはWCL会員様向けに配信しているニュースのうち、1本を投資歴15年以上である筆者独自視点で再編集しております。
デジタルファッションとメタバースの可能性|2022年10月5日配信分
デジタルファッションとメタバースの可能性
個人的にはとても面白い試みだと感じますね。
こういった試みは、実に様々な場面で増えている印象です。
特にゲームの世界なんかはそれが顕著で、自分が操作するキャラクターの来ている服や持っている武器、そもそもキャラクターそのものもを課金アイテムなどを購入してデコレートし、自分好みに変えて楽しんでいる層が一定数おります。
そうして自分が選んだ服を、自分が選んだバッグを、自分が考えたデザインで、デジタルの世界でも表現しているという訳ですね。
このような市場が成立している現在、今回の記事にあるようなデジタルファッションなどは、考え方としては同じものなのではないかなと思います。
手に入れたデジタルファッションがどこまでの範囲で利用することができるのか?
ひとつ問題点を上げるとすれば…
このようなデジタルファッションは、それを手に入れた媒体でのみ使用可能で、それ以外の所では箸にも棒にもかからぬ状態…つまり、見せることができないのではないかなと。
例えば、ヴィトンがNFTなどでデジタルバッグを作り、それをヴィトンが作り上げた(または関連している)メタバース内で身に付けることができるとします。
しかし、その身に付けたバッグの状態で、エルメスが作り上げたメタバースを訪れることはできないでしょう。
つまり、生み出されたデジタルファッションは、それを身に付けることが許されたメタバース空間でのみ成立するということです。
こういった状態が起きるように思うのです。
いわゆるIP(知的財産権)の問題とも言えますかね。
これにより、特定の条件下でしかデジタルファッションが成立しない可能性が大いにあると感じます。
メタバース空間のあるべき姿とは
筆者個人の意見としては全メタバース空間が連動し、どのような世界の中でも自分が表現できるような仕組みにするべきだと考えます。
企業がユーザーを囲い込み、その中でのみ消費活動をしてほしいという意図があるのはわかります。
なにしろ、他のメタバース空間で活動されてしまうと、お金になりません。
しかしそれを強くしすぎると、ユーザーの選べる選択肢を大きく狭めてしまいます。
この世界ではこの服装しか身に付けることができない…となると、何のためのメタバース空間なんだという状態になりますよね。
そこには絶対に自由意志が必要ですし、それが適わないのであれば、そもそもその世界に留まろうとしなくなるでしょう。
最初はうまく囲い込みができたとしても、いずれ必ず衰退してしまいますからね…
デジタルファッションを身に付けてメタバース空間を自由に練り歩けるような、そんな環境を作り上げて欲しいですよね。
おわりに
デジタル空間に生み出したもう一人の自分を着飾ることで楽しむ、新しいジャンルが生まれるのかなと思います。
そこに新しい消費行動が生まれるということですね。
未来。
もしかすると日々の会話が、
「ねぇ昨日この服買っちゃったー」
から
「ねぇ昨日アバターにこの服買ってあげちゃったー」
という、今の我々の感性からは、謎で不思議な会話が増えて行くかもしれません。
しかしそれはいったいどんな未来なのでしょうかね…
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