
概要
お金の移動はとにかく不便で仕方ありませんよね。
日本国内の銀行間移動でも翌営業日にならないと着金しませんし、これが海外送金になるとさらに時間もかかるし手数料もバカ高い。
これがお金の流動性を低くしている元凶の一つだと個人的には思っていました。
翻って、暗号通貨を利用したお金の移動と、それにかかる手数料の低さは、めちゃくちゃ便利です。
もちろんどの仮想通貨を利用するかにもよりますが、個人的に使っているのがリップルです。
送金手数料がとにかく安いうえ、即座に着金するというラクチンさ具合です。
そんな中、リップルのニュースが飛び込んできました。
米リップル社が例年主催する大型イベント「Swell 2022」16日、英ロンドンで開幕。カンファレンスではリップル社の最新動向や新たな提携が発表され、無事1日目が終了した。
「Swell 2022」開幕、リップル社はアフリカ大陸に展開へ
なにやらこのカンファレンスによれば、リップルがアフリカ大陸へと突撃していくようですね。
ということで今回はこちらのニュースをひも解いていきます。
Swell2022におけるリップルの未来展望
アフリカ全体の人口は2016年の調査では12.6億人もいます。
これを見方によっては、中国やインドの人口と同じぐらいという巨大なマーケットとみることもできますよね。
そんなマーケットに今回リップルが挑むというわけですが。
アフリカの問題点として多くの人が銀行口座を持っていないという点が挙げられます。
そのような人々にも金融サービスを届けるという意味で、リップルが仕掛けていこうという考えのようですね。
今回のイベント1日目では、次のような内容が挙げられていたようです。
- アフリカへの事業拡大(MFS Africaとの提携)
- ODLの提供範囲を強化(新地域の追加)
- 機械学習機能の追加
あくまでアフリカは事業のうちの一つとして見ているようですが、メインテーマとして据えているのは言わずもがなと言ったところでしょう。
リープフロッグを突き進むアフリカという市場
リープフロッグという言葉はご存知でしょうか?
本来であれば地道に近代化が成されていくものですが、それを一足飛びで飛び越えていく現象のことをリープフロッグと言います。
例えば、ついこの間まで人力車を使っていた国が、短期間で急激な発展を遂げ、間をすっ飛ばして急に最先端の空飛ぶ車を使い始めた、みたいな感じでしょうか。(空飛ぶ車は今の所実現されてませんが…
で、アフリカ地域ではまさにそんな現象が起きています。
サッカーワールドカップ南アフリカ大会で、画面に映る街並みが、とんでもない発展を遂げていたのは記憶に新しいものです。
そういった土壌がある中で、アフリカにおける決済ネットワークを整備し、リップルのシェアを拡大しようとする目論見は、非常に大きなビジネスに繋がるのではないかなと予測できます。
特に先に書いた通り、リップルは送金手数料が激安の暗号通貨です。
またその着金速度も申し分ない。
となれば、あとは流動性が上がる仕組みを構築できれば、通貨の価値の維持にも繋がっていくことでしょう。
その流動性を生み出すべくの、アフリカ進出と考えれば、納得も行けるのかなと感じます。
おわりに
リープフロッグ現象が起きているアフリカへの進出は、数多ある企業も模索していることでしょう。
そんな中、リップルが進出することは非常に意味があることです。
もちろん、今後の展開がどうなるかは彼らの頭の中にしかないかもしれませんが、暗号通貨の価値を維持するための施策としては、非常に意味のある事なんだろうと思います。
それにしても、他の先進国をすっ飛ばしてまず始めにアフリカ地域に決済ネットワークを広げようという試みは、ある意味で実験の場ともしているのかなぁと勘ぐってしまいますが、そこの所どうなんでしょうね…
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※このニュースはWCL会員様向けに配信しているニュースのうち1本を、投資歴15年以上である筆者独自視点で再編集しております。
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