
デジタル人民元の取引量が140億ドル突破、試験段階だが最も使われたCBDCに|2022年10月14日配信分
デジタル人民元の取引量が140億ドル突破、試験段階だが最も使われたCBDCに
流石中国というか、凄まじい取引量ですね。
ここまで取引量が多いとなると逆に、そもそもの土台となっている現物の人民元に対する信用性の無さを裏付けている可能性もありますね。
デジタル人民元は偽札を撲滅できる
偽札大国ともいわれる中国ですが、手元にある人民元が果たして本物なのか偽物なのかさっぱりわからない場合があるそうですね。
情報を漁ると100元札を中心に偽札が横行しているみたいですが、もはやそのまま偽札と知らずに流通しているらしく、この国はほんととんでもないなぁという感想しか出てきません。
そういった環境下にある関係上、デジタル人民元にかかる信用性は高くなるでしょうし、結果としてこのような巨大な取引量に繋がっていったのかなと感じます。
自国の通貨に信用できない結果、デジタル通貨が流行るというのは皮肉なものですね。
高いトレーサビリティ可能なデジタル通貨は中国にとって大きな意味がある
中国は、とにもかくにも不正だらけの国だと筆者は解釈しています。
特にお金の流れなんかはもはやどれもこれも怪しいまでありますね。
挙げればきりがないのでしょうが、例えば一説によると、世界的な公共事業を行う際、事業を勝ち取るために相当な裏金を出して手に入れているという話もあります。
それだけ、不正の温床になっているのが中国という国です。
けれどデジタル通貨が流行ることで、トレーサビリティ(追跡性)が格段に上がるので、不正な資金移動なんかは一発でバレます。
特に記事にあるように、「ユーザーの個人情報を保護するために少額なら匿名、高額なら追跡可能」の原則を守るとのことです。
大きな事業では当然それだけ巨額のお金が動きますから、今までの現金主義であれば怪しげな状況が生まれやすい。
けれどデジタル通貨で支払うことを前提にしたとき、じゃあその袖の下のお金はどこから出てきたのか?てのが丸わかりになるわけですね。
そう考えると、中国という国においては、このデジタル通貨は色々な意味で重要な意味を持つことになりそうです。
また単純なメリットとしては、電子的な通貨であることから、財布を持ち歩く心配がなくなり、盗難のリスクも抑えられます。
これは一石二鳥どころか、何鳥にもなりそうな環境が作られるというわけですね。
世界的にみてお金の流れがいつも不穏当な中国ですから、信用性を高める意味でも今回のデジタル通貨プロジェクトは大いに成功を収めているように思えます。
おわりに
日本人は東日本大震災などでインフラが完全に破壊され、電子的なものが何一つ使えなくなった事実があります。
そうした時に必要になってくるのが現ナマなわけですから、完全に電子化をするのは筆者は反対です。
けれど、もしそういったネットワークに繋がっていなくても、デジタル通貨を使える環境を作られたら、非常に大きな強みになると思います。
これからさらに拡大を目指していくということですから、今後の展開に注目したいところですね。
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※このニュースはWCL会員様向けに配信しているニュースのうち、1本を投資歴15年以上である筆者独自視点で再編集しております。