
航空券の購入が可能に──南米の取引所Lemon
南米の暗号資産(仮想通貨)取引所Lemonは、トークン化された旅行商品のマーケットプレイスTravelXと統合、ユーザーは航空券を購入できるようになったと同社が10月18日に発表した。
航空券の購入が可能に──南米の取引所Lemon
シンプルに面白い内容の記事ですね。
TrabvelXは航空券をNFTトークン化して販売している業者のようです。
そんなNFT航空券を暗号通貨取引所でも購入できるようになった…と書いてあるようです(おそらく
時代は航空券もNFTトークン化して暗号通貨取引所で買うという衝撃
筆者はWeb3技術(ブロックチェーン技術)の中で、今一番に動きがあるのはNFTだと口を酸っぱく言っております。
今回の航空券がNFTトークン化されているという話は、今回の記事で初めて筆者は知りました。
凄い時代になったものです。
そしてそれが暗号通貨取引所で購入できるようになるということで、もはや思考が追い付いてこない状態ですね…
TravelXの最高ブロックチェーン責任者のファクンド・マルティン・ディアス(Facundo Martin Diaz)氏は次のように語っていました。
「NFTicketを入手した後、顧客はピア・ツー・ピア(P2P)システムを通じてチケットをオークション、販売、譲渡、ギフト、あるいは交換でき、フライトの3日前から登録できる(After acquiring an NFTicket, a customer can auction, sell, transfer, gift or exchange it through a peer-to-peer system and register only three days before the fligh)」
とのことで、バックパックひとつで旅をする、なんちゃってバックパッカーである筆者としては、航空券の新しい取り扱い方に繋がりそうなイメージを持ちました。
一応制限として、1回に付き最大USDC100ドルで航空チケットが2枚まで購入でき、購入代金の50%をビットコイン(BTC)でキャッシュバックするようですね。
これもまた面白い施策に感じます。
いくつかあるNFTトークン化した航空券で起きる弊害
一つ懸念点があるとしたら、格安だった航空券がNFTトークン化したせいで、逆に色々と問題が浮き彫りになってくる可能性があるかなと感じます。
おそらくNFTトークン化しているということは、それぞれの座席に対してNFT化しているんだろうと解釈できるのですが、例えば乗り降りがしやすい前方座席や、後方にあるトイレの近くなどが便利だからと高額化し、逆に羽の上周りは外の景色が見れないことから安くなる…という形になるでしょう。
また、窓側は高額化し、通路側は安くなる…といった形で、その座席の属性によって価値がフレキシブルに変わりやすくなるとイメージできます。
もちろんそれは本来あるべき価値のバランスなのでしょうが、今までの販売方法だと、クラスに分かれて(ファーストクラスやビジネスクラスなど)価格が変わっているだけで、その座席位置によっては変わっていなかったと記憶しています。(もっとも、ここ数年はマイルでしか乗っておらず、お金を払って航空券を買った記憶が無いので変わってるのかもしれませんが…
だから同じ購入価格でいい席に座れていたのが、この金額だったらこの席、この金額だったらこっちの席だけ…となるような気がします。
また、本来機体の左右にバランスよく人を配置することで重心の位置を調節していたのが、安い席から埋まっていく傾向があるこの業界において、そのバランスが崩れやすくなってしまうのではないかなぁと感じます。
例えば右側の座席に20人乗っていて、左側は5人しかいない…という状況ができてしまいそうです。
それと、航空券そのものを持っている場合の時のフレキシブル性は上がるものの、そもそも暗号通貨取引所のユーザーに登録していなければ買いづらくなるとか、それ以外の場所での航空券の流通の減少につながってしまわないかなとも感じてしまします。
ですので、この辺の問題点は今後の課題なのかもしれませんね…
おわりに
航空券のNFTトークン化と、それを暗号通貨取引所でトークンとして売買できるようになる…というのは試みとして非常に面白いかなと思います。
あとは先ほど挙げた通りの問題点をどこまでクリアにできるかが気になるところです。
昨今の電子化の波を受け、航空業界にもチケットレスサービスが広がってきています。
事実、なんちゃって飛行機オタクの筆者もつい最近の旅行で、スマホひとつで搭乗する体験をしました。
半券が手元に残ることで飛行機に乗る…という実感は薄れてしまい一抹の寂しさを感じちゃいましたが、航空券を持ち歩かずに済むことは、このうえなく便利だと言えます。
NFT航空券とその扱い方の変化も、より便利さを追求した結果の、新しい波なのかもしれません。
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※このニュースはWCL会員様向けに配信しているニュースのうち、1本を投資歴15年以上である筆者独自視点で再編集しております。