デジタルファッションの問題点 囲い込みを狙うナイキと悲観的未来|WorldCryptoLaboBlog

概要

世界には多種多様なスポーツブランドがありますが、そんなスポーツ業界で先頭を突っ走っている企業をご存知ですか?

その企業とは、アメリカが生んだバケモノスポーツブランド

ナイキ

です。

そんな巨大スポーツブランドであるナイキがこの度、いよいよWeb3領域に対して大きく仕掛けてきたようですね。

今日はそんなニュースを深読みして行きます。

ナイキ(Nike)は、デジタルウェアラブルのコミュニティ構築を目的とした新プラットフォーム「.SWOOSH」の発表、Web3にさらなる一歩を踏み出したと14日に述べた。

ナイキ、Web3プラットフォーム「.SWOOSH」発表

巨大スポーツメーカーが仕掛けるユーザーの囲い込み

新プラットフォームとして.SWOOSH(ドットスウォッシュと読むのかしら?)が使われるとのことですが、基本的にはナイキ製NFTが販売されるスポットという位置付けのようですね。

よくあるパターンです。

そこでユーザーがオリジナルのNFTも製作、販売ができるとかなんとか。

これもよくあるパターンですね。

てことで、この業界でよくある、NFT売買、製作などが行えるプラットフォームを発表した感じですね。

あまりにもよくありすぎて、他のプラットフォームと何が違うのか謎がいっぱいです。

まぁ見たかんじ、ナイキユーザーを囲い込んでその中で消費行動を取ってほしいのだろうとみて取れます。

逆に言えば、ナイキユーザーでなければ端にも棒にもかからないような気がしないでもないですけどね。

大切なのは、天下のナイキがプラットフォームを作り、NFTを販売する(ちなみにNFTとは一言も書いてないので、筆者が勝手に解釈してます)ことに価値があるんだろうと思います。

スポーツメーカーがNFT売買うんぬんができるプラットフォームを発表したのは自分が知る限り初かもしれません。

そういった意味では、先行者利益を狙っているかつ、今のうちに囲い込んでおこう、という魂胆があるのかもしれませんね。

今手に入れるデジタルファッションはどこまで求められるか?

今回ナイキが仕掛けるデジタルファッションの分野ではありますが、急に思ったことがあります。

実際問題、どこまでデジタルファッションが求められるか…という点です。

デジタルと言っているんだから当然仮想空間、つまりメタバース領域での自身のアバターに着せるってことだと思うのですが、一番の問題は、肝心のメタバースが未成熟すぎる点です。

もはや、メタバース空間で俺はレアもののナイキのシューズを履いてるんだぜ!と見せびらかすには、今の所どのメタバース空間も息をしていない状態ですから物理的に(仮想空間で使うわけですから「仮想的」にが文言的に正解?)無理ですよね。

その、近未来を想像して今のうちからデジタルファッションを買っておくことは、なかなかにリスキーな気がしないでもないです。

そもそもとして、物事には流行り廃りがあります。

ナイキがデザインしたNFTを今仮に販売したとしても、10年後や20年後に通用するデザインなのでしょうかね?

例えばファッションなんかは毎年流行りが変わります。(厳密には1年半ぐらい前から次に流行らせるものを決めてる)

今買ったデジタルファッションを、今着ることができるのならわかるのですが、今はただウォレットの中に放り込むだけで、せいぜい博物館のような感じで見せることが出来る程度の状態で、何が満たされるのでしょうね。

アバターに身に付けさせて、周りの連中に羨望の眼差しを与えることが第一優先な気がするのですが。

そう考えると、もしかするとナイキは戦略を誤った可能性もありそうです。

使う場面がない、ただ所有している証明だけができるデジタルファッションは、もしかすると結構難しい立ち位置なのかもしれません…

おわりに

やっぱり服は着てなんぼ、モノは使えてなんぼだと思うのです。

確かにコレクターズアイテムという側面だけを切り取れば、所有している…というだけで価値があるように思います。

特にナイキのNFTであれば、引く手あまたなのは間違いありません。

ただその後、実際に身に着ける場がないことに気付いたコレクターの人たちは、一体何を思うのでしょうね…


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※このニュースはWCL会員様向けに配信しているニュースのうち1本を、投資歴15年以上である筆者独自視点で再編集しております。

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