
英国議会がNFT規制に関する審理を開始―「バブル崩壊への懸念がある」|コインテレグラフジャパン
英議会のデジタル・文化・メディア・スポーツ(DCMS)委員会の委員たちが、非代替性トークン(NFT)やブロックチェーンの自国経済への潜在的な恩恵やリスクについて、市民の意見を聞くための審理を開始した。
英国議会がNFT規制に関する審理を開始―「バブル崩壊への懸念がある」|コインテレグラフジャパン
英議会がNFTとブロックチェーンに関して心配しているようですね。
彼らは最先端の金融経済を作っていることもあり、この心配は自国経済に悪影響を及ぼすのでは?という判断の元の声明なのかなぁと言った印象ですね。
NFTを含む曖昧なデジタル資産の価値をどうとらえるか
実際問題、NFTやブロックチェーンは具体的にどんなメリットデメリットがあるのか曖昧な部分があるのは否めません。
なにしろ、デジタルという形の無いデータだけの存在ですし、そもそもそのデータをもって、存在している…という解釈が正しいのかどうかわかりませんよね。
となってくると、何をもって存在していて、価値があって、どういう効果があるかという前提条件を考える必要があります。
例えば目の前にリンゴがあったとして、当然手に取って食べることもできますし、そのままイラストの題材にすることもできます。
リンゴのフレッシュな香りを楽しだり、その肌触りを愛でると言った特殊な楽しみ方もあるかもしれません。
おそらくそんなリンゴは、ほとんどの人にとってはそれなりの価値があると思えるでしょう。
翻ってデジタルのリンゴだったらどうでしょう?
手に取って食べることも、香りを楽しむことも、肌触りを感じることもできません。
(イラストの題材にはできそうですが)
となってくると、リンゴを(データ上は)持っている、という価値ぐらいしかないかもしれませんし、せいぜいその程度と考えることもできます。
これら前提条件を踏まえたうえで、デジタルのリンゴを買いたい!どうしても欲しい!とどれだけ思えるかと考えると、なかなかに微妙な話になってきますね。
何の基準を使ってNFT市場のバブル崩壊と言っているか
NFT市場のバブル崩壊と記事にはありますけれど、そもそもとして、NFT界隈が今バブリーな状況なのかについては筆者は疑問を感じます。
そもそもとして、今現在のNFT市場、並びにその関連を見てみると、せいぜい4000億円の市場です。
詳しくは【【世界調査レポート】NFT市場規模の今後を予測、5年で4倍の約2兆円に急拡大できるワケ】をご覧いただくとして。
例えば携帯電話の日本国内の業界規模は12.7兆円もあります。
自動車に関しては63.9兆円。
日本最大の業界規模である卸売に至っては107兆円もあります。
※上記ソースは業界動向より抜粋
これらすべては日本企業だけを切り取っている話であり、全世界で売買がなされているNFT市場価値と比較しても、おこがましいほどの圧倒的な差があります。
このような条件下において、一体どこがバブルなんだろうという疑問があるんですよね。
筆者個人の意見としては、今のNFT市場はバブルも何も、いまだ何も生み出されていないさざ波の状態のようなのではないかと思うのです。
結局このバブル云々論争は、何を基準にしているかに寄るのかなと思います。
おそらく過去のNFT市場の価値に対して、今の価値の高さから見てバブルじゃないのか?と言っているだけで、世界経済全体を見たNFT市場の価値なぞ、もはやゾウとアリぐらいのサイズの差があります。
よって、仮に彼らが考えるバブル基準から逸脱した崩壊が起きたとしても、それで世界経済が崩れることはまずもって無いように思います。
NFTを買っている人にとっては痛手になるかもしれませんが、世の中のほとんどの人は今を生きることに精いっぱいで、そっちに資金を回す必要性は、限りなくないと言えます。
もちろんNFTを含むWeb3領域の法整備は可及的速やかにするべきではありますが、バブル崩壊を心配したところでどうしようもないのかなぁと思うんですよね。
おわりに
筆者個人的には、バブル云々以前の問題で、何事に対してもリスク分散をするべきだと考えています。
そもそもの問題は、なぜ自分のお金やそれに準ずるものを一つの籠に持ってしまうのかです。
例えば全部のお金を不動産に投資するとか、株だけに投資するのか、逆に現金100%のままにしてしまうだとかも、リスクが非常に高いのです。
大切なのは、不動産も持ってるし、株も持ってるし、ある程度の現金も持っていることです。
こうすることで、仮にその業界のバブルが弾けたとしても、ある程度自分の資産を維持できるのではないでしょうか。
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※このニュースはWCL会員様向けに配信しているニュースのうち1本を、投資歴15年以上である筆者独自視点で再編集しております。