
概要
日本のWeb3領域に対するアクションは、世界のそれと比べても圧倒的に遅れている現状があります。
その原因として、Web3関連に関する税制整備が遅れている点がよく挙げられています。
たびたび経団連がそれに関して文句を政府に対して言っているようですが、今回もまた言っているようですね。
日本経済団体連合会(経団連)は15日、Web3に関する国家戦略を提言した。
経団連、Web3の国家戦略案を提言「日本をWeb3先進国に」
事あるごとに文句を言っている印象ですが、彼らの気持ちもわからないではないです。
てことで、今回の記事からキーワードを拝借しながら、筆者なりに日本のWeb3領域の将来について考えてみたいと思います。
経団連が描くWeb3における税制とその活用法
今回のいちゃもんタイトルは「Web3推進戦略ーSociety 5.0 for SDGs実現に向けてー」とのことですが、よくもまぁこんなわかりにくいタイトルにしたものです。
センスを疑います。
なんでも横文字を並べて置けばいいや精神は、日本国に住んでいる中でどうかと思うんですよね。
これの中身は、ザックリ言えば現実世界と仮想世界を深くつなげて、経済と社会問題を解決しちゃおう、という話だと筆者は解釈しました。
これらを実現するべく、具体的な方法論としては以下を挙げていました。
- Web3時代に即した税制措置(法人税)→トークン保有の促進
- 投資事業有限責任組合契約に関する法律(LPS法)の改正トークンへの投資を促進
- 日本暗号資産取引業協会(JVCEA)による審査の適切な運用→トークンの流通を促進
なぜこれほどまでにトークンへのこだわりを持つのかちょっと疑問に感じますね。
何か思惑がありそうですが、つまり彼らはこれらを解決することで、よりよい経済活動が行えると判断したのだろうと推測できますね。
おそらく、Web3領域をネタに使った様々なトークンビジネスを考えており、そのためには現行の税制が邪魔なのでしょうね。
そう考えたとき、現状整備が進んでいないWeb3領域の税制には、企業としてしっかり口を出しておきたいということでしょう。
経団連の想定しているビジネスは今まさに流行し始めている領域なのでは
筆者の考えとしては、現状はメタバース領域は全滅。
暗号通貨界隈もほぼ壊滅。
Gamefiも参加者がいなくて不人気。
金融はセキュリティ面で問題だらけ。
そうした中において、今のブーム…と言えばいいのかわかりませんが、ごく狭い地域の中でのブームではありますが、NFTとトークンエコノミーが現状人気が出てくるのかなと考えています。
だからこそ、経団連が仕掛けたいであろうNFTとトークンエコノミーにおいて、やはりこの税制問題がネックになっているのだろうと推測できます。
現に、NFT領域は徐々に広がりを見せており、実に様々な企業が色んなNFTを販売、企画しております。
トークンエコノミーも狭い領域ではありますが、徐々に使われているのを良くニュースで見かけたりするものです。
余談ですが。
特にNFTに関して言えば、もはやなんでもいいから出しとけみたいな勢いを感じますが、そういうのは個人的には嫌いじゃありません。
変なものを買う奇特な人も、世の中にはいるもんです。
そもそもとして、確かに有象無象ではありますが、そんな有象無象NFT(語呂が良くて筆者は好んで使ってます)も見方を変えれば相当面白いと思っています。
例えば、ワゴンセールってあるじゃないですか。
そんなワゴンセールのワゴンの中に入っている、訳の分からないいったい誰がこんなの買うの?と思う奴も、なんだかんだでほとんど売り切れたりするものです。
そういうのでも、買ってしまう人もいるのです。
確かに商品としては癖が強めでも、それを良しとしてくれる心の広い(または後先考えていない)人たちもいるのです。
だからそういった意味では、有象無象NFTも、にぎやかしみたいな感覚で見れれば面白いものです。
(ただ、10円にしても1こも売れることなく廃棄処分手パターンもあるので、それはお察しください)
このままだと余談が本体になってしまいますね。
つまり何が言いたいかというと、近い将来、大きなお金が生まれそうな領域だけに、経団連としてはそれに乗っかりたいから、障害になりそうなものを早めに潰しておきたい、というところでしょうか。
実際、このWeb3領域が軌道に乗ったら、相当な経済圏を構築できるような気がしますし、新しいジョブが生まれてくるでしょう。
いくら今は個人の参加者が少なくても、未来を見据えた時にはやらずにはいられないかもしれませんね…
おわりに
実際問題Web3領域に対する日本の優位性はいわずもがな。
記事内にあるようにアニメやゲームが有名な日本独自の文化において、このデジタル空間は相性が抜群です。
であるならば、はやめにその領域に唾をつけておきたいのは自明の理ですよね。
どうやって生かすかは、やりながら考えるような形となるでしょう。
そう考えると、体力(資金力)がある企業が入ってくるのは当然と言えば当然なのかもしれませんね。
それでシェアを取れれば御の字。
少なくとも、先行者利益は取れそう。
ただそのためには今のうちに準備をしておかなきゃ。
てな思考回路なんだろうと推測します。
どちらにしても現状のビジネスモデルは限界にきており、何か別な飯の種を考えた結果のWeb3領域へのチャレンジといえるでしょうか。
果たして日本はWeb3先進国となれるのか。ポテンシャルは必要十分ですが、果たして…
追伸(本体
個人的にはこのNFTも含むWeb3という領域は、いわばサブカル的なノリが強めなのかなと考えています。
例えばみうらじゅんさんの様なノリですね。
余談ですが、みうらじゅんさんといえば仏像大好き芸能人ではありますが、仏像NFTなんて出してくれないかなとひそかに期待しています。
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※このニュースはWCL会員様向けに配信しているニュースのうち1本を、投資歴15年以上である筆者独自視点で再編集しております。
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