現実世界を超えることができるのか? NTT共同研究チームが発表した離島全体を3D化プロジェクトの行く末を占う|WorldCryptoLaboBlog

概要

デジタル空間をどう使っていくのかは、実際に使う我々の想像力が問われるところです。

現実の世界にある風景をそっくりそのままコピーするのか、はたまたファンタジー色丸出しで行くのかなど、デジタル空間に何を求めているのかにもよりますよね。

そんななか、こんなニュースが出てきました。

NTTグループの共同研究チームが3D点群データ処理技術を活かして離島全体を3D空間化するプロジェクトを発表しました。NTT西日本、男木島生活研、ケノヒらとの共同検討を通じて、体験者本人の分身がサイバー空間内外で現地の文化・社会を体験できる未来を目指します。

フォトリアルなメタバースで離島への愛着が生まれる?NTTらが「猫島」でプロジェクトを開始

離島全体を3D空間化するプロジェクトということで、なかなかに気になる話題です。

ということで、今回はこの3D空間の使い方について深堀していきます。

自分の分身をデジタル空間に投影する

IOWN時代のメタバースということで発表された今回の企画。

ざっくり言うと、いわゆるデジタル空間に自分を投影して、その中を動き回って体験する、という形のようですね。
で、歩き回れる風景が、男木島と呼ばれる、実際に現実にある島を利用しているようですね。

筆者的には、よくもまぁ島を丸ごとデジタル化したものだなと感心しちゃいます。

実際の風景空間は、動画の様な完全な状態というのとは違うようですね。

記事によれば、デモンストレーションとして「舞台演劇と映像表現を組み合わせたイメージ動画」を利用したと書かれています。

こちらの記事には写真画像があるのですが、見た感じ、原風景をなんとなくデジタル化しました、といった印象を受けます。
少し昔のポリゴン3Dっぽい見た目をしていますね。

筆者的にはいまいちぱっとしない印象を受けてしまうのですけれど…デモだからこんなものなのですかね。
なんとなく物足りなさを感じます。

あくまでデジタル空間を歩き回って、色々と体験して欲しいという思惑があるのでしょうかね。

何をもって良質な体験と言えるのだろうか

記事内では愛着を持たせる方法として、良質な体験を挙げています。

そのために、現地の自然や住民とのふれあいが大切と書いているようです。

さて、それを踏まえたうえで筆者的に思うことは、―いきなり否定的で大変申し訳ないのですが―、かなー-り難しい試みなのかなと感じます。

そう考えるに至った理由が二つあります。

まず一つ目。

そこに五感を刺激するものがないからですね。

このデジタル空間における自然は、ただの映像写真の域を出ません。

正直言って、一回見ればそれで満足するレベルでしかありません。

そうはっきり言えるのは、筆者がバックパッカーで、日本国内はもとより、世界を一人旅してきた経験があるからです。

実施に自分の足を使い、汗をかき、その土地を歩く。

気が向いたら横道に入り、そこに住まう人々の空気感を、匂いを感じる。

おいしそうな匂いを嗅いに誘われて、ついつい食べてしまう(太って帰る原因

これらはすべて、そこに実際に行ったからこそ体験できる出来事です。

デジタル空間では、これができません。

逆に言えば、これらのリアルの体験を超える何かが与えられない限りは、現実を超えることはあり得ないんですよね。

そして二つ目。

住民との触れ合いについても気になる点があります。

そもそもとして、触れ合える対象がいわゆるロールプレイングにおけるNPC(ノンプレイヤーキャラクター)なのか、はたまた本当にリアルな人間が操作する形なのかで結構変わると思っています。

それがリアルな人間が操作するとした場合、一定以上のログイン数を保たなければその世界自体が成り立ちません。
メタバース空間にログインする人数が笑うぐらい少ない中で、積極的に触れ合いを望んでいる人がどれだけいるのか。

また、目的意識が全くないデジタル空間の場合、そもそもとどまり続ける人がどれだけいるのか疑問ですね。

これらのことから、今回の取り組みは、ちょーっとこの先不安になってきますよね。

おわりに

あくまで実験段階ということのようですから、今の時点でどういう言うのは時期尚早なのかもしれません。

ただ、もしこのままの状態で行くようであれば、うまくいく未来が見えないように感じます。

ポイントは、五感を必要としない、現実を超える体験をいかに生み出せるか、ですかね。
これだけでは圧倒的に足らないように感じます。

いい意味で筆者の予想が外れてくれればそれに越したことはありません。

今後の展開を座して待ちたいところですね~


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