前回からのあらすじ
前回の記事では、Web3技術を使ったNFTゲームの問題点を書きました。
さて、文句を言うだけ言いっぱなしでは寝覚めが悪いよね…ということで、今回の記事では、今抱えているNFTゲームをじゃあ具体的にどうやって改善していけばいいのかについて、筆者が思うがまま勝手に考えていきたいなと思います。
ちなみに、前回の記事は＞【深堀】Web3技術を使ったNFTゲームの未来を考える【前編】＜からどうぞ
NFTゲームを流行らせるための施策その１ 敷居の高さを改善する
現状のNFTゲームのほとんどは、まず先にNFTを買わせてからが勝負となっています。
そのため、ゲームを始めるためにはそもそもNFTを持っていないことには何も始められません。
問題なのがこの
【NFTを持っていないとゲームが始められない】
という点です。
この、まず始めに特定のNFTを持っていないと始められないような仕組み自体が、ゲームの流行を妨げます。
基本的に今巷で流行っているゲームは
買い切り（一部ゲーム内課金もアリ
無料⇒ゲーム内課金
このどちらかです。
買い切りにしても、何万もするようなものではなく、どれもが1万円を切る値段に設定されています。
（別途、そのゲームをプレイするための筐体は必要にはなりますが）
そのため、非常に安価でゲームを始めることが出来ます。
プレイ無料のゲームに至っては言わずもがな。
単純に楽しむためなら初期費用は全くかからないので、すぐにゲームを始めることができます。
どちらにしても言えることは、ゲームを始める敷居が、限りなく低くなっているという点です。
だからこそ。
NFTゲームをたくさんの人にプレイしてもらうためには、高額なNFTを売りつけることでゲームをプレイできるようになる、というビジネスモデルから脱却し、誰でも簡単に始める環境を作ることが大切です。
NFTゲームを流行らせるための施策その２ お金さえ払えば強くてゲームスタートができる状況を無くす
これは一部誤解が生まれるかもなので先に書いておきますが、NFTにレアリティの差があって、その効果によってゲーム内の結果が変わることに関しては何の問題もないと思っています。
ポイントは
お金で他プレイヤーをごぼう抜きできてしまうゲームバランスになっていないかどうか
です。
具体的には、高額なNFTを最初に買っておけば、他の人々を圧倒することができてしまう、という状態ですね。
これは非常に良くない。
結局、お金さえあれば…という資本主義の権化のようになってしまい、いわゆる無課金や微課金の人たちが続かなくなってしまいます。
そもそもとして…ゲームには、そこにたくさんの参加者がいることが前提です。
だのに、お金を持っている人しか勝てないとか上位にいけない状態だったら、他のプレイヤーはどう思うでしょうか？
お金のあるなしで明確な差がついてしまって、面白くなくなってしまうのではないでしょうか？
人気ゲームは、あくまでそこにたくさんのプレイヤーがいることが大前提です。
そしてそのほとんどが微課金や無課金者であり、お金を払う人たちはごくわずかです。
こういった環境であるからこそ、特定のNFTを所有することで極端な成績の差が生まれるようなバランスにはしてはいけませんし、そう仕向けるようなやり方は、ゲーム離れを引き起こします。
大切なのは、お互いが納得いくようなゲームバランスを意識すること、ですね。
貧乏人でも、お金持ちでも、十分に楽しめるようなゲームシステムを考えることが大切です。
NFTゲームを流行らせるための施策その３ プレイヤーを有利にするためのNFTは全てゲーム内で入手させる
ゲームを有利に運べるNFTはあって当然です。
ですが問題は、そんなNFTの入手場所をどこにするか、ですよね。
で、結論は
プレイ中に入手できる
が大大大大大正解だと思っています。
あくまで優先するべきは、今現在プレイをし続けてくれているプレイヤーです。
上記した通り、お金があれば一足飛びできる、というゲームシステムは、実際にプレイしているプレイヤーに相当嫌われます。
ですのでNFTの入手は、実際にゲームをし、時間をかけレベルアップをし、そこで初めて高レアリティNFT（という名のアイテム）を手に入れられるようなゲームシステムを採用するべきです。
またそれに付随して、特定のNFTアイテムなどは、一定プレイ時間や、特定のレベル、特定の条件を達成していることで売買や入手ができるようになる、という設定にしておくこともとっても大切です。
自分が費やした時間と労力に見合う結果をプレイヤーに提供し、お金さえ払えばサクサクっと稼げたり、無双できるようなゲームシステムには絶対にしてはならないこと。
これを肝に銘じておいてゲーム開発をして欲しいものです。
閑話休題 次回に続く
思いのほか盛り上がってきてしまいましたので、さらに次回に続きます。
次回は、そもそものゲームを成り立たせるためのメタバース空間について、深堀していきたいと思います。
お楽しみに～
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