再生可能エネルギーには巨大な罠しかない話【仮想通貨ニュース】

※このニュースはWCL会員様向けのうち、1本分を投資歴15年以上の筆者独自視点で再編集しております。

FUELHASH、100%再生可能エネルギーのビットコイン採掘開始|2022年9月22日配信分

FUELHASH、100%再生可能エネルギーのビットコイン採掘開始

あらゆる業態、業種において、エネルギー問題は急務となっています。

その流れの影響なのか最近では、仮想通貨関連でもそういった地球環境に対する対応が散見されていますね。

以前記事にした時にもエネルギー問題に触れましたのでそちらもご覧いただければとは思いますが、今回のニュースではビットコインマイニングで使用する電力を水力発電で100%賄うようですね。

こういった環境やエネルギー問題に対する筆者の考えは常に一定で、この取り組みには、何の価値もないと思っています。

エネルギーの消費を前提とした再生エネルギーには疑問しかない

エネルギー問題を解決する方法はとても簡単で、エネルギーを使う活動を無くす、減らすことです。

例えば車を作らない、エアコンを作らない、家を建てない、電気を使わないなどなど。

間違っても、消費電力が少ないエアコンを買うとか、環境に優しい家を建てるとかではないんですよね。

まずそこをはき違えているのがこういった活動の問題点です。

だからこの記事にあるような水力発電で電力を賄うという考え方は、エネルギー問題を解決しているわけではありません。

むしろ環境負荷を高めている元凶にすらなっています。

マイニングを水力発電で賄うことで起きるたくさんの悪影響

常に考えておくべきことは、それを生み出す際にどのような影響が周りに生じるかです。

マイニング事業を始めようとすれば、大量のPCが必要になってきます。

水力発電をしようとするなら、川などを独占し、そこに住まう生態系を破壊します。

発電所を作るには、それに必要な資材をどこかから買い集めなければいけません。

またその場所を作るべく、建設業者に依頼などし、その結果多くの作業員が排気ガスをまき散らして建設現場に通うかもしれません。

そしてランニング時にかかるものとして、古くなったPCを買い替えたり、はたまたPCを冷やすために冷房をガンガン聞かせて周りの環境に熱を放出したり、またその冷房のフィルターを交換したりパーツを修理したり。。

上げればキリがないぐらいですよね。

消費エネルギーが水力発電で賄えたとしても、大したことではなく、エネルギー問題を全くもって解決はしていないんですよね。

彼らがやっていることは、『当社はエネルギー問題について意欲的にやっていますよ』、というアピールをすることで、クリーンな企業を印象付けようとしているに過ぎません。

まともにエネルギー問題を考えているのなら、このような行動はとるわけがないですからね。

それならばいっそ、環境負荷は増えるけども、お金が稼げるからやっている、と言ってくれた方がわかりやすくていいですよ。

おわりに

18世紀半ばに産業革命が起き、飛躍的に進歩を遂げてきた現代社会において、たった200年の間に様々な問題が噴出してきました。

地球温暖化もそうですし、食糧問題、エネルギー問題もそう。

なぜ近代になればなるほどこのような様々な問題が噴出してきたのかを突き詰めていけば、それらは全て快適性、便利性を求め続ける人間の欲に行きつきます。

我々の欲は無限大で、遠い未来にいずれ必ず、宇宙全てを支配したいと思う時が来るでしょう。

けれど、肥大化する自分たちの欲をコントロールするほうが、先決なのではないでしょうかね…

一番大切なのは、調和だと思うんですよね。

今起きていることは、一方的な搾取ですからね…

おそらくそんな未来は一生やってこないのはわかりきっているのですが、そんな調和が取れた世界がいつか訪れることを切に願いたいですね~


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