
※このニュースはWCL会員様向けに配信しているニュースのうち、1本を投資歴15年以上である筆者独自視点で再編集しております。
DAZN、NFTの「DAZN MOMENTS」で二次取引を開始|2022年10月7日配信分
DAZN、NFTの「DAZN MOMENTS」で二次取引を開始
アンテナの張り具合がポンコツだったせいか、筆者はDAZNでNFTが販売されていたいことをこの記事で初めて知りました。
DAZN MOMENTSというサービス名の下、2022年3月24日からサービス開始されており、『明治安田生命Jリーグ公式戦試合映像コンテンツ』が販売されているとのことですね。
今回のニュースは、今現在販売されているJリーグ映像NFTの個人間の販売の解放ということですね。
アメリカ発スポーツNFTの盛り上がり
NBAトップ・ショットと呼ばれるアメリカプロバスケの動画をNFT化し販売したところ、大きな盛り上がりを見せたことを受けて、これを運営しているダッパーラボとミクシィが提携し今回のJリーグNFTにこぎつけたようですね。
それにしても、自分でも知っているくらい超有名な、変態プロバスケプレイヤーであるレブロンのスーパープレイを収めたNFTが、なんと40万ドル近い値段をつけたとこの記事にあり、めちゃくちゃ衝撃を受けました。
確かに彼のプレーは変態も変態で、人間種ではないことは確信していましたが、そのプレーに対する価値が金額となって表されるのは、ある意味で非常に興味深いものです。
彼が生み出したたった一瞬のそのプレーが、約40万ドルという価値を生み出したとも考えられますからね。
もちろん、NBAという大人気スポーツで、そしてアメリカという土壌だからこそ出来たことかもしれませんが、スポーツNFTと呼ばれるジャンルの可能性を示したという訳ですね。
DAZN MOMENTSを覗いてみた
翻って日本。
Jリーグを舞台としたスポーツNFTということで、試みとしてはなかなか面白いかなと思っています。
物は試しということで、筆者はMIXI Mのアカウントを作り、DAZN J.LEAGUE MOMENTSのアカウントを作り、SHOPを覗いてみることにしました。
筆者ははるか昔、生粋のサカヲタだったものの、今はすっかり過去の知識しかないおっさんに成り下がっています。
ですので今の選手は一人もわからない状態でして、SHOPをのぞいてもなんのこっちゃという状態でした。
販売方法としては抽選申込ということで、公平性も保たれているようです。おそらくですけど。
レアリティには
【COMMON】
【RARE】
【SUPER RARE】
【LEGEND】
といった種類があるようですね。
COMMONが一番低く、LEGENDが一番高いレアリティとなるようです。
この辺はよくあるゲームのシステムと一緒ですね。
で、SHOPを覗いてみてますが、高レアリティから順に、29800円、9800円、2480円、480円となるっぽいです。
おそらくこの金額の基準は、スーパープレイの順と考えるのが適切かなと思います。
スポーツNFTはJリーグの盛り上がりに貢献するかどうか
20年以上サカヲタだった筆者の意見を述べさせていただきますと、現時点でのスポーツNFTがJリーグの盛り上がりに貢献するのはかなり難しそうだな…と言った印象ですね。
なにしろ上げればキリがないぐらい気になるところが出てきます。
例えば…
・レアリティの差ほどプレーの中身に価値の差がない
・プレー内容に対して値段が高すぎる
・プレイ動画はYoutubeでも検索すればすぐに見つかる
・保有しつづけることで生まれる価値がない
などなど。
別に文句を言いたくて書いているわけではなく、純粋にこのNFTに筆者は価値を見出せなかったです。
100円なら買ってもいいかな…ぐらいで、仮にそれを保有していることで何か得することがあるのかを考えたとき、何もなかったんですよね。
これが例えばヨハンクライフのプレイ集や、グアルディオラのキラーパス集、カカの高速ドリブル集だったらまた話は変わってくるのですけど、大変申し訳ないのですが、Jリーグのプレイ動画を保有するメリットを感じにくく思います。
ゲームであれば、高レアリティであればあるほど、ゲームを有利に運べる可能性が上がります。(俗にいうレアリティ詐欺は一定数ありますが
つまり、保有していることで生まれるメリットがあるということですね。
NFTで入手しなくても動画は見れますし、それを持っているからと言ってサイン入りユニフォームがもらえる訳でも、選手とツーショットを貰える権利がもらえる訳でも、食事会に呼ばれるでもありません。
つまり、このNFTを保有することで生まれる価値が現時点でない、ということですね。
もしプレイ動画NFTに価値をつけようとしたら、保有している人以外は動画を見ることができないぐらいにしないと、難しいのかなと。
当然DAZNが保有している映像データも全て削除した状態で、ですね。
で、その映像データを使いたいなら、NFT保有者にレンタル代を払い、使わせてもらう(拒否されたら使えない)
もはや保有する言葉の定義をかんがえるレベル
そもそもとして保有するということは、そう言うことだと思うんですけどね。
これはあくまで筆者の感じた部分であり、いや違う!といった意見も当然あるのは理解するのですが、コレクターアイテムとして考えたときに、このやり方ではかなりきつい様に感じました。
おわりに
だいぶ厳しい意見を書きましたけど、NFTを生かすうえでは仕方のないチャレンジだと言えます。
いい意味でDAZNが人柱になってくれています。
DAZN MOMENTSはこのままだといずれうまく回らない時期が来るでしょうから、プレイ動画を保有し続けることで保有者が手に入れられるメリットを、今一度根詰めて模索してもらいたいなと思います。
やりようは無限にありますしね。
というより、Jリーグ自体が新規ユーザーを獲得するための施策を模索するほうが先なように来もします。
母数が少ない状態で追加でサービスを展開しようとしても、難しいでしょうからね。
そもそも論でアレですが、一番の問題は、年々閉鎖的なコンテンツとなっていることに、関係者が気付いていないのが一番怖いところ。
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